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[物語]白色矮星の脅威

hakusyoku
ある日のトンボの舞う夏の夕暮れのこと、祐子はタカシと一緒に花火見物をするために河原の土手へ向かっていた。
「タカシ、見てほら一番星!」
「ああ、そうだね…」
タカシはその星を見て一瞬にして悟った(ガミラス星が白色矮星を地球に向けて放ったか…)そんな訳ない。そんな訳ないし、設定が間違ってるよとテレパシストであるところの祐子は突っ込もうとしたが、浴衣の裾が風にめくられたのでそれに気をとられてしまい、言い出せなかった。タカシも祐子のフトモモに一瞬にして気をとられてしまい、地球を救う使命があるとか、迫り来る宇宙からの脅威とか、そんなことはどうでも良くなった。そもそもそんな使命とか無い。ただの高校生だから。
「タカシ……」
「祐子……」
見つめ合う二人の背後に、実は本当に白色矮星が迫っていたのだったが、そんなものはもうどうでも良かった。どうでも良かったんだってば。

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